大手参入で何が変わる?個人カメラマンが生き残るための戦略
2025年、スタジオアリスが法人・企業向けの出張撮影サービスに参入しました。
ビジネスプロフィールや社内イベント、ホームページ素材撮影まで、全国400店舗のネットワークと自社ラボを活かし、1時間あたり19,800円〜で全国一律対応という内容です。
このニュースは一見すると、個人カメラマンにとって脅威に映るかもしれません。しかし本当にそうでしょうか?
この話題をスレッズに投稿したところ、多くの方のコメントが寄せられたので、それらをまとめて私見を交えていきます。

大手参入で起きる市場構造の変化
経済的な視点から見ると、今後予想されるのは以下のような変化です。
•動画やSNS素材など、企業向け撮影ニーズの多様化
•地方や中小企業にまで営業が広がる
•他の大手企業も追随し、価格競争や付加価値競争が激しくなる
大手参入がもたらす影響は、市場全体の「標準化と効率化」にあります。
大量受注を前提としたマニュアル化が進めば、品質や表現が均一化し、単価が下がる可能性もあ
るでしょう。
一方で、ブランド力や価格の安心感が発注側にとって魅力になるのも事実です。発注担当者にと
って、ブランドが保証する「最低限の品質と価格」は大きな安心材料だからです。
脅威と同時に生まれるチャンス
では、個人カメラマンはこの変化をどう捉えればいいのでしょうか?
スレッズの議論の中で印象的だったのは、「大手が参入することで、かえって個人の強みが浮き彫りになる」という指摘です。
マニュアル化された均一な写真と、クライアントごとに寄り添い課題を理解して撮る写真は全く異なります。
むしろこの違いが明確になることで、個人が改めて自分の価値を示すチャンスになる、という見方です。
さらに、低価格帯の仕事は副業的なセミプロ層が担っていく流れになる可能性もあります。
そうなれば、プロとして残るには「撮るだけ」では不十分であり、他では代替できない価値が必要になります。
個人が選ばれるために必要な3つの軸
今後、個人カメラマンが生き残る鍵は次の3つです。
- 特化:大手が入りづらい業種や地域に強みを持つこと
- 関係性:信頼や柔軟な対応で“この人に頼みたい”と思われる存在になること
- +αの価値:撮影に加えた提案や支援。たとえばSNS活用や販促アドバイス、納品後の活用提案、顧客対応の丁寧さやレスポンスの速さ、人柄など“撮る以外で得られる体験”
特に3つ目の「+αの価値」は抽象的に聞こえるかもしれませんが、ここが差別化の最大のポイントです。
単に品質・価格・納期(QCD)だけでなく、マニュアル化できない体験や提案力をどう設計するかが問われます。
「大手ができない部分」をどう見極めるか
この「差別化」は時間との勝負でもあります。
大手ができない部分を早く見極め、それを言語化し、顧客にわかりやすく示すことが重要です。
なぜなら、個人の強みが可視化されず埋もれてしまえば、価格競争に巻き込まれ、キャッシュが尽きるリスクがあるからです。
業界内でよく言われるのは
「大手がやっていることは必ずマニュアル化され、取り込まれる」
という現実です。
だからこそ、言語化しにくい価値や、業界の常識を裏切るような差別化戦略が必要になります。
こうした発想はビジネス書でも語られており、『ストーリーとしての競争戦略』などの理論でも裏付けられています。
単なる品質勝負から脱却し、ストーリーや体験価値を含めて「なぜ自分を選ぶのか」を設計することが求められます。
結論:大手参入は脅威か、それとも契機か?
大手参入は市場を変えますが、それを脅威とみるかチャンスとみるかは個人次第です。
むしろ、これをきっかけに自分の強みを磨き、明確に伝えられるかどうかが今後の生存戦略を左右します。
あなたなら、どのように「特化」「関係性」「+αの価値」を磨き、選ばれる存在になりますか?
フォローのご案内
もしこの記事が「少しでも自分に当てはまる」と思った方は、ぜひnoteをフォローしてみてください。
noteでは、カメラマンやフリーランスの方が、これからも仕事を続けていけるようなヒントを発信しています。
noteアカウント
https://note.com/condoll

